かめはめ歯

オッス!オラ色即是空

2014/12

正しいうがいのやり方

急激に気温が下がり、風邪やインフルエンザが流行しています。これらの感染予防法の1つに「うがい」がありますが、実は正しくできていない人が多くいます。今回は、うがいの正しいやり方と、風邪やインフルエンザの感染予防方法について説明します。

■喉から風邪・インフルエンザに感染するメカニズム

風邪やインフルエンザの原因の80~90%はウイルスで、主に空気中のウイルスが喉の粘膜にある繊毛細胞に付着して増殖し、炎症を起こすことで発症します。ウイルスは増殖しながら細胞を破壊して外へ飛び出し、近くの細胞にまた感染します。

通常、喉の粘膜の繊毛は、1 分間に約 1,000 回振動し、粘液を外へ送り出すことで、喉から入ったウイルスなどの異物を排除しています。しかし、空気が乾燥すると、粘膜の表面に傷がつき、繊毛の振動が弱くなったり、止まってしまい、ウイルスが侵入しやすくなります。

また、口や喉に存在する黄色ブドウ球菌、緑膿菌、肺炎球菌などの細菌は、プロテアーゼやノイラミニダーゼという酵素を産生しますが、この酵素は喉の粘液層を破壊し、ウイルスが粘膜細胞に吸着しやすくします。

■うがいの風邪やインフルエンザへの効果

う がいというと、「喉に付着したウイルスや菌などの異物を物理的に取り除く」というイメージがありますが、実はそれだけではありません。うがいによる刺激が 粘液の分泌や血行を盛んにし、喉が本来持っている防御機能を高めたり、上述の粘液層を破壊する酵素を分泌する細菌を除外して喉の防御作用の低下を予防する などの効果もあります。

■正しいうがいのやり方

うがいというと、水やうがい薬を口に含み、上を向いて「ガラガラ」した後、「ペッ」と吐き出す方法を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。確かにこの方法でも効果はありますが、以下のように行った方がより風邪やインフルエンザを予防する効果が期待できます。

(1)口をゆすぐ
水やうがい薬を口に含んで「グジュグジュ」「ペッ」を行い、口の中の細菌や汚れなどの食べかすを洗浄します。口の中には、上述の通り粘膜を破壊する酵素を生成する細菌がいますので、これを洗い流すことも重要です。1度でスッキリしない場合は、何度か口をすすぎましょう。

(2)うがい
口を洗浄した後、今度は通常のうがいをします。水やうがい薬を口に含み、上を向いて「ガラガラ」「ペッ」をします。うがいをしている時、「オー」と発声すると、口や喉のおくまでしっかり洗浄できます。

(3)最後に水で口をすすぐ
うがい薬の中にはpH(ペーハー)が酸性のものがあり、頻繁にうがいをすると、歯の表面のエナメル質が溶けて傷つく「酸蝕歯(さんしょくし)」になることがあります。うがい薬を使用した場合は、最後に口を水ですすぎ、口の中を中和するとよいでしょう。

■うがいができない時は?

いくらうがいが重要だからとはいえ、1日中うがいをするのは現実的ではありません。感染力が高いウイルスだと、喉にウイルスが付着してからうがいをするまでの間に増殖してしまうこともあります。

う がいが頻繁にできない時や、感染力の強いウイルスによる風邪やインフルエンザが流行している時は、マメに飲み物を摂り、喉を保湿したり、付着したウイルス を飲み込んでしまうのが効果的です。ウイルスや菌は胃酸に弱いため、飲み込んでも問題ありません。また、当然ですが、外出時などはマスクをするのも大変有 効な予防法です。

京都大学保健管理センターが行った調査によると、正しくうがいを行えば、うがい薬を使わなくとも、風邪の発症が40%も抑 制されたとのことです。急に秋が深まり、既に風邪をひいている人も増えています。うがいを正しく効果的に行い、風邪やインフルエンザの予防に役立ててはい かがでしょうか。

仕事納め

今年も色々有りました^^;

全力で走って、全力で生きた!

来年も各在りたいものです^^v

チーズを食べると虫歯予防!?

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とある人から問い合わせが『テレビでチーズを食べると虫歯予防になる!』との報道があったそうです。本当ですか?と言われましたが私も解らなく調べてみました。

最新の研究で、チーズを食べると虫歯予防になることが判明したという。チーズは口内のアルカリ性を強めて歯の腐食を防ぎ、さらに歯の表面に保護膜を形成するため、虫歯予防になるのだそうだ。特に固めのチーズが良いそうです。ちなみにチーズの虫歯予防の効果は、WHO(世界保健機構)も認めています。

・歯垢のpH値を測定
チーズが虫歯予防になる理由は、チーズを食べることで口内のアルカリ性が強まる点にあるらしい。歯の腐食が進むのは、口の中が酸性の状態の時だからだ。

今回の研究を行ったのは、アメリカのAcademy of General Dentistryという研究機関。実験では、12歳から15歳の68人の子どもを3つのグループに分け、各グループにチェダーチーズ、砂糖無添加のヨー グルト、牛乳を飲食してもらった。飲食後、口をゆすいでもらったのち、歯の表面に付着している歯垢のpH値を測定した。

・歯垢のアルカリ性がどんどん強くなる
歯垢のpH値は、実験前と実験10分後、20分後、30分後と4回にわたって測定し、値の変化を調べた。その結果、ヨーグルトと牛乳を摂取した子どもは計 測した4度のpH値に変化が見られなかった。しかし、チーズを食べた子どもは食後にpH値が高まる、つまりアルカリ性が強まるという結果に。さらに食後、 3度の計測の度にアルカリ性が強まっていったのだ。

・歯の表面に保護膜
研究者の意見では、チーズはpH値を調整する役割をもつ唾液の分泌を促進するため、アルカリ性が強まるのではないかとのことだ。さらに、チーズを食べると 歯の表面に保護膜が作られ、歯のエナメル質が腐食するのを防ぐ効果もあるとのこと。歯を守ってくれるチーズの力、すごい!


年末年始休暇のお知らせ

こんにちは、めっきり寒くなりましたね。
今年も2週間を切りました。
皆さん、お忙しく過ごされてることでしょう。

年内は、27日(土曜日)まで診療しております。

12月28日(日曜日)から1月4日(日曜日)までお休みさせて頂きます。
皆様には御迷惑をお掛け致しますが、ご理解の程、どうぞ宜しくお願い致します。

                    浅野歯科医院

口腔内細菌 糖尿病や動脈硬化や心臓疾患などの疾病を誘発も!

体のどこかが細菌に感染し、その細菌が血液を介して他の臓器に移動して感染を起こすことを「病巣感染」という。1912年、アメリカのビリング博士は、病巣感染の95%が、扁桃と歯、歯肉から発生することを発見した。

病巣感染の病気の1つとして、IgA腎症がある。IgAは扁桃に多く存在し、本来なら腎臓には存在しないが、長い間原因がわからなかった。1990 年代に口腔と、IgA腎症の関係に着目した医師が、扁桃を切除手術後にステロイドを短期間に大量に点滴する「摘パルス療法」を開発した。これにより多くの 患者が、寛解している。

波多野歯科医院:波多野尚樹院長の話 「口には外界から多くの細菌 が入り、口腔内には500~700種もの細菌がいます。通常は悪さをしませんが、条件が整うと、ムシ歯や歯周病になるだけでなく、IgA腎症やリウマチな どの病巣感染が起こります。  最近では、糖尿病などの生活習慣病の悪化や心臓病、認知症の誘発といった全身の疾病にも口腔内細菌が関わっていることがわかってきました。歯周病患者 は、そうでない人に比べ心筋梗塞の発作を起こす確率が、約3割も高いという研究も報告されています」  

口腔内細菌には、ムシ歯や歯周病の原因となる病原性菌や日和見細菌がいて、通常は口の中に住みついている。これらの細菌は、歯や歯肉に付着しても、 唾液で洗い流される。ところが、甘いものなどを食べると、細菌が付着因子を出し、歯や歯肉の表面などに付着して増殖する。細菌は30分で2個に分裂し、そ の後4、8、16と2の累乗で増えていき、1つの細菌が24時間後には281兆個になっている。

大量の細菌が作るコロニーがバイオフィルムだ。口腔内を清潔に保てなかったり、加齢や免疫の低下、唾液の減少などが起こると、感染症が起こる原因となる。 「口腔内細菌の感染症を予防するのは、歯磨きしかありません。3か月(90日)に1回、歯科衛生士にクリーニングしてもらっても、残りの89日の歯磨きを 徹底しないと意味がないのです。口の中は複雑な構造なので、完璧に細菌を除去する歯磨きの方法を身に着けなければ、感染症は防げません」  

口腔内を適正な状態に保つ基本は歯磨きだが、磨き残しの場所などは自覚しにくい。そこで歯科医院で、PMTCを行なうことが重要だ。磨き残しの有無 を調べるために、専用の薬剤を歯の表面に塗り、細菌の染め出しをしてから、磨き方の講習を受ける。さらに専用の器具で、歯垢の除去や徹底したクリーニング を実施する。毎日適切な歯磨きを続けることが、健康長寿の秘訣だ。

悪玉歯周病菌「P・ジンジバリス」が影響。非アルコール性脂肪肝炎との関係は密接

現在、歯周病は糖尿病や心臓病など全身の疾患に関わっていることが判明しています。

そんな中、大阪大学歯学部の和田孝一郎准教授らの研究グループの研究の結果、新たに非アルコール性脂肪肝炎(NASH)にも関与していることが分かりました。

教授らのグループは、非アルコール性脂肪肝炎と診断された102人から唾液を採取し、歯周病菌の種類を調査。その結果、 歯周病菌の中でも悪玉菌である「P・ジンジバリス」の保有率は、健康な人は21%、脂肪肝の人は46%。脂肪肝炎の人は52%に達していることが分かっ た。

その上で、「P・ジンジバリス」を持っている非アルコール性脂肪肝炎の患者に歯周病の治療をしたところ、ALTとASTの数値が正常値まで戻ったという。今回の結果で特筆すべきなのは、非アルコール性脂肪肝炎が糖尿病や心臓病より歯周病との直接的な因果関係が深いということ。非アルコール性脂肪肝炎の患者の2人に1人は「P・ジンジバリス」を保有しており、保菌していない人に比べて、非アルコール性脂肪肝炎になる確率が4倍も高いことが示唆された。


日本において、非アルコール性脂肪肝炎を含む非アルコール性脂肪性肝疾患の患者数は約1500万人。肝疾患は自覚症状がないことが多く、放っておくと肝硬変から肝がんにまで進行する可能性がある。将来的には、歯科と医科が連携して治療に当たることが必要になってくるかもしれない。

歯周病治療の基本は歯周病菌を減少させる事、そのためには3~4ヶ月おき の歯科医院によるメンテナンスと家庭での歯磨きです。欧米では歯磨きにプラス糸ようじ(デンタルフロス)や歯間ブラシ・洗口剤を使用するのが常識になって います。是非、家庭での歯磨きは、新しい歯ブラシと糸ようじをお使い下さい。

歯の細胞使い肝不全・肝硬変を治療!

日本歯科大学の八重垣健教授と石川博客員教授らは、人間の歯から取り出した細胞を使って肝不全や肝硬変を治療する技術を開発した。ラットを使った実験で効果を確かめた。今後、ブタなどの動物で効果と安全性を確かめ、人での臨床試験(治験)の開始を目指す。

歯の中心部の歯髄にある幹細胞は様々な細胞になる。研究グループは磁気を使って幹細胞だけを分離し、約3週間培養して肝細胞に育てた。

肝臓を切り出して急性肝不全にしたラットに注入すると、20日後に肝臓が元通りに なった。肝臓に胆汁がたまって起きるタイプの肝硬変でも効果があり、血液中の白血球や尿素などの数値がほぼ正常値に戻った。八重垣教授は「移植後に悪性腫 瘍になることはまずないというデータを得ている」と説明する。

再生医療では様々な細胞や組織に育つ幹細胞の働きが注目されている。親知らずや乳歯は抜いた後でも使えるため、石川客員教授は「歯髄の細胞を蓄えていつでも供給できる体制づくりを近いうちに始めたい」と話している。

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